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2014
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[R18G][欠損] 酷いことをする
貝木くんに酷いことをしただけ
四肢切断と若干の血があるのでご注意
あと妙なSSも
カイキ、と言う男を捕らえてから半月程経った。
逃亡のリスクを下げるためではなく、元よりそんなリスクは存在しないのでこれは完全に個人的な趣味の関係ではあるが、切り落とした四つの切断面もまずまず落ち着いてきたようだ。
炎症が引き起こす熱と、憐れんで与えた鎮痛剤の効果でぼんやりとした様子の男は、最低限の食事と水を片手に牢の鍵を開けると濁った目を僅か、鮮明にさせて此方を見遣った。
コンクリートの床にはのた打ち回ったような血の跡がこびり付き酸化して黒く汚れている。
その冷たさを靴底で感じながら、まだ痣の残る白い皮膚を舐めるように視線を滑らせていると、具合の悪さを訴えるかの如く男が一つ噎せた咳をして、喉からヒュウと妙な音を出した。
聞いた所詐欺師を生業としていたらしい彼の演技力に感銘を受けつつ、アメジストを思わせる紫色を湛えた瞳を捉える。
死人のような雰囲気を持つ男だが、その目は死んでいない。この状況を味わってなお、逃げる算段があると言うのならば殊勝なことだ。
或いは助けでも待っているのだろうか。
そんな当てのあるようには見えない男の横にやや冷めた食事の乗ったトレーを置いてから、小奇麗な風貌の男が汚れている様を好むと言う、厄介な性癖を満たすため湯の用意をしに踵を返した。
何が言いたいのかというと髭は剃りたかった…
2014/03/07 (Fri.) Comment(0) 神沢零司
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