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2024/05/10 (Fri.)

2011
04
02

4/1ネタ(未完)

米→←英。でエイプリルフールネタ

+++++++++

『俺、君のことが…---』

ついにイギリスに告白した。







場所は本日の世界会議で使用した会議室。
日本にしては珍しく資料の一部を忘れ取りに来たのだが、そこにいたのはとっくに帰っていると思っていた人物であった。

「おやアメリカさん…どうされました?」
「!!にっ、日本…どうもしないぞ!」

アメリカ合衆国。
普段からオーバーリアクションな彼だが、ここまでぎこちなく落ち着かない様子でいるのは珍しい。
それに明らかに変に緊張していることが一目見て分かるのだ。
机から資料を取り出す日本を見て、早口気味に話しかける。

「なんだい、忘れ物かい?君にしては珍しいな!DDD」

いつも通りに取り繕うとしているが無理がある。
何故なら、彼の姿。いつもは青い瞳を覆っているテキサスは定位置ではなく額のほうまで引き上げられ、身に纏っているジャケットは裏返し状態、、軍服のネクタイは蝶ネクタイになっているし、ナンタケットは落ち着きなく動いている。
どうしてこうなったし。

「どうもしなくないでしょう。じじぃを見くびってはいけませんよ」
「う…。そんなに分かりやすいかい?」

えぇ、それはもう。
誰が見ても分かると思います。




話を聞けばついにイギリスさんに告白したとのこと。米英乙!
日本は影で拳を握り締めつつも純粋に頑張りましたね、と微笑んだ。
彼にとってはアメリカもイギリスも大切な友人だ。幸せになってほしい。
彼らが両思いだということは当の本人達以外は暗黙の了解であったし、フランスや日本などを中心に他国がきっかけを与えることは幾度となくあったのだ。
そんな2人がついに恋人…と考えると喜ばしい。

「それでイギリスさんの返事が気になって帰れないと」
「今日返事してくれるって決まったわけではないんだけどね…」

先ほど指摘され服装を直しながら照れたように言う。
その声にはいつもの覇気はあまりなく、不安げにかすかにゆれる。
そんなアメリカには珍しいしおらしい姿にくすっと笑う。

「でも考えましたね。今日告白とは」
「え?」
「自分の気持ちをそのまま伝えるのが難しい方にはうってつけの日ですものね。」
「それはどういうことだい?」
「…え?」

まったく意味が分からないと言った顔をするアメリカにぎょっとする。
日本は今日が4月1日…つまりエイプリルフールということを理由として遠まわしにイギリスに告白したのだと思ったのだ。
会議中の休憩中にもその話題が出てフランスがイギリスをからかっていたから今日来ていた国々は把握しているはず。
そこまで考えて日本はあることに気づいた。
あの時アメリカはどこにいた…?

「アメリカさん?今日何の日かご存知で?」
「今日って何日だったっけ?」

その返答に日本は固まった。
ええええええええええちょっと待ってください。じゃぁアメリカさんは本心での告白をなさったということで、でもイギリスさんは今日がエイプリルフールということは把握してしまっているわけでそっちの意味で受け取ってしまっている可能性が高いわけでして…!

「アメリカさん。今すぐイギリスさんのところに行ってあげてください!」
「えっなんで」
「今日はエイプリルフールなんです!あなたの言葉が真実だけだったのだとしたらそれだけ傷つけてしまってる可能性があるんですよ!」

その言葉をきいた瞬間、アメリカは部屋を飛び出した。
今日がエイプリルフールだなんてすっかり忘れていた…イベント好きのアメリカが、だ。
なんということだ。やっと気持ちを伝えたと言うのにそれを相手が正反対に受け取っている?

『君を守りたいんだ』
『君の近くにいたい』
『誰にも渡したくない』
『昔から出会ったときから俺はずっと君のことが、君の事を…--』



『愛してるんだよ』

この全てが…今日という日、エイプリルフールというだけで彼を傷つけるだなんて

「そんなの、冗談じゃないんだぞ…!」



++++++++

続くかもー

2011/04/02 (Sat.) Trackback() Comment(0) 未選択

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